第8回目は「教育」と「司法・犯罪」の2分野の概要について講義を行っています。
「教育」では、小・中学生、高校生の課題(不登校、いじめ、発達障害など)とアセスメントのポイント、そして愛着スタイル等について触れています。また、保護者側の要因としてはパーソナリティの逸脱を例に挙げております。
「司法・犯罪」については、主に心理臨床で関わる内容として「犯罪・非行の心理アセスメント(面接技法)」「少年法」「家事事件(主に離婚について)」を取り上げています。アセスメントについては、特に主観的事実と客観的事実のバランスについて説明しています。また、犯罪行為と生理的特徴との関連についても少し触れております。
今回の2分野は、心理臨床の中でよく登場する内容が多く含まれており、法律用語も含め、知っておいたほうが良い知識がたくさんあります。また、近年は法改正が頻繁に行われ、変化が目まぐるしい分野でもあります。今回の講座では、最新の情報に基づいて講義を行い、かつ、教育関係や司法・犯罪関係の事例を扱う上での注意点等について説明しています。特に、主観的事実と客観的事実についての理解は、この2分野に限ったことではなく、すべての心理臨床において大変重要な項目になりますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。